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切る/シャーリング

金属の板を必要なサイズに切り出す事を「シャーリング」といいます。せん断加工ともいいますが、反りや返りを出さないで切ることが可能なシャーリングマシンを利用しています。

板厚10.0mmまでは油圧式の大型シャーリングマシンでせん断し、それ以上の板厚の材料はレーザーを利用しています。シャーリングによるせん断板厚は1.6~4.5mmが主です。

油圧式の機器での切り出しを私たちはシャーと呼んでいますが、年間、相当な枚数をシャーリングしますので機器のメンテナンス、刃(金型)の交換は欠かせません。最長6mの板材がシャーリングできます。

 

【Baykal社製 HNC6110】

6mシャーリングマシンを導入しました。
長尺の鋼板をカットしてくれる優れものです。正確さとスピードがあり重宝しています。板厚10mmまでの鋼板をシャーリング可能です。

 

開ける・切り欠く/タレットパンチプレス加工

シャーは直線切りのみなので、金属板に正円、長穴、四角などの穴を開ける際にはタレットパンチプレスを利用しています。私たちはタレパンと呼んでいます。

高速のタレパン機器を使用し、高精度で生産性の高いパンチング加工を施します。

 

CAD/CAMで作成したNCプログラムを機械に読み込ませ、金型で打ち抜き加工を行います。要望される形状とXY寸法の金型はほぼ取り揃えています。

タレパン加工可能板厚は2.3mmまでです。それ以上の板厚の金属板はレーザーを利用しています。

シャーと違いデータを作成する必要がありますが、手作業では不可能な加工やケガキが不要という利点があります。

 

開ける・切り欠く/レーザー加工

金属板が2.3mm以上であったり、手作業やタレパンでは不可能な複雑な形状の穴開けや切り欠きが必要な場合に使用するのがレーザーです。

CO2レーザーとファイバーレーザーの2種類のレーザーを素材や設計に応じて選択しています。鋼板、ステンレス、アルミなど、さまざまな素材への加工ができます。

3次元レーザーを導入したことでL寸12mまでの長モノ材料の加工が可能になりました。鋼管は400φ、角パイプは300角までの材料に穴開け、切り欠き、特殊加工が可能です。H鋼の穴開け、勾配を付けた傾斜切断、部分切り欠き等の加工行います。高い精度で 梁や間柱用のH鋼の製作を行います。

 

マザックレーザー加工機ファブリギア【Mazak-3DFABRI-GEAR400II】

400φまでの鋼管、300角の角パイプの加工をはじめとして、溝型鋼やC鋼などの鉄骨材の切断・穴開け・切り欠き専用の機械を導入しました。

マザックの3Dファブリギアー400Ⅱというレーザー加工機です。最長12mの長い材料の加工ができます。レーザーヘッドが3次元稼働してくれますので3DCGソフト描いた湾曲部や婉曲部への加工が実現します。

 

 

マザックファブリギア加工動画(竜洋第二工場設置機)

 

マザックファブリギアで加工したH形鋼

マザックファブリギアで加工したパイプ

角パイプと丸パイプに3D FABRI GEAR 220 IIIにて加工を施しました。

美しい模様で切り欠いたパイプは、金属製品というより何か木質系の柔らかなイメージを醸し出していると思います。

 

 

アマダ・マシナリー社ファイバーレーザマシン【LC-VALSTER-9225AJ】

10kwファイバーレーザマシンを導入しています。
能力の最大の特徴としては、10kwの高出力であることと、厚さ32mm、長さ9.2MのSS400鋼板の加工が可能です。横2500mm長さ9200mmの大判鋼板の穴開け、せん断加工ができます。ステンレスとアルミは板厚25mmまで対応可能です。

 

 

 

大型車両、建機、船舶、橋梁、建設部材など、大型部品加工に力を発揮しています。

 

鋼板サイズは最大で、2500×9200。板厚32mm(鉄材)。ステンレス及びアルミは板厚25mm。
最大ワーク質量は、5,970kg。
レーザー種別は、ファイバーレーザー。
レーザー定格出力は、10kw。

 

大判鋼板を加工するため、とても大きな筐体です。
高さ2.8M×横幅4.3M×長さ23.2Mの鉄道車両のような巨大な箱形状のレーザー加工機器です。

 

鉄板加工、C形鋼などのL寸9Mの長尺物製作をご依頼される企業様にとっては、製作可能な数少ない工場ではないかと自負しています。

建築・建設関連部材の長尺屋根部材長尺壁材などの加工をしています。デザイン的に溶接できない、溶接したくないという設計者の考え方で設計された建築物の部材製作依頼をお請けしています。

素材はステンレス、メッキ鋼板、黒皮、アルミなど、さまざまな鋼板の加工が可能です。