平板鋼鈑専用のベンディングマシンは13台あります。2m、3m、4m、6m、12mの油圧式加工機により設計寸法通りに曲げ加工を施します。オペレーション(機器プログラム)数値入力することで曲げ寸法や曲げ角度を調整します。
多種類のヤゲン(刃・金型・パンチ)やダイ(固定溝金型・V金型)を保有していますので多様な曲げに対応できます。この加工機はプレス機器の一種でプレスブレーキの呼称がありますが、私たちは「ベンダー」と呼ぶことがほとんどです。本ページでは弊社のベンダーのご紹介をいたします。
12mベンダー(APHS-880t-12m:バイカル社製)
・限界とされてきた曲げ長さ6mを超えた製品加工ができます。
・既製のC型鋼やリップ鋼では対応できない寸法形状を作ることができます。
・現場溶接でつなげていた目板や下地などの曲げ物が長尺一本物で済みます。
曲げ板厚(MAX):
12m曲げ加工/鋼板板厚4.5mmまで
6m曲げ加工/鋼板板厚9.0mmまで
以下の動画は、長さ10m以上の金属鋼板を数か所曲げしたときの動画です。長尺の薄い鋼板でペラペラですが重量があり、取り扱いが難しい材料ですので4人掛かりで曲げ加工を行いました。
12mベンダーの利用例としましては、H鋼や溝型鋼など重量鉄骨で設計していた建築物が7~12mの曲げモノで構成することができます。また、大型産業用扉の長尺の縦枠材または横枠材を溶接することなく繋ぐことができますので非常に有用と考えます。
【現在稼働中のベンダーのご紹介】
6mベンダー(アマダ社製)
2mベンダー(バイカル社製)
BayKal製 APHS21300 300t(厚物曲げ)加工機を導入しました。300tのパワーで50mm、60mmの鉄板を90度曲げできます。
機械設備の部品や運搬機器の部品など、厚物加工に利用します。
弊社が最も得意とする技術は曲げ加工です。100年間の板金業の歴史があり、先々代から受け継がれている曲げ職人の技術と気質は、あらゆる曲げ加工製品に注がれています。
叩きだし板金・手曲げ板金が、時代と共に先進機器加工に変化しても、「お客様のご要望の形状に折り曲げる」という【曲げ】の本質は変わりはありません。
箱曲げ、鋭角曲げ、R曲げなどさまざまな角度や形状に加工を行っています。